お知らせ・ブログ

回転をかける時は本当にボールを擦るのか?昭和卓球の大きな誤解とは何か?ドライブとツッツキへの改善を考察

お知らせ
2026.08.06

みなさんこんにちは、岐阜県可児市で、台貸し、個人、グループレッスンを行っている卓球場、Grip Meisterです。

卓球で回転をかける時は本当に「擦る」のか?現代卓球が昭和卓球の解釈と決定的に違う理由

全国の卓球愛好家に多い究極の勘違いや誤解

「ボールに回転をかける時はボールを擦れ・ラバーで転がせ」

卓球愛好家なら一度は聞いたことがある言葉ではないでしょうか?

実はこの「擦れ・転がせ」という言葉が、卓球で回転をかける「ドライブ」や「ツッツキ」の時に大きな勘違いや誤解を生んでいる。

 

ラバーの構造について

卓球愛好家の多くが使用する「裏ソフトラバー」の構造は、「シート」と「スポンジ」の2層になっている。

現代のラバーは「シート」や「スポンジ」に「より沢山の回転がかかる」「より遠くへ飛ぶ」など、性能を高めるために昭和時代とは異なる加工が施してある商品が多い。

しかし「裏ソフトラバー」の構造自体は、「シート」と「スポンジ」の2層で成り立っている事は昭和時代から変わりはない。

 

「ボールを擦る」「ラバーで転がす」を勘違いする卓球愛好家の思考とは

では実際に当卓球教室に来店される卓球愛好家の多くがこのように考えている。

「ラバーの表面でドライブをかける・ツッツキを切る」

この「ラバーの表面で」と言う解釈はズバリ、2層になっているラバーの「シートだけで」という解釈になる。

言い換えれば、「スポンジ部分は使わない」という解釈に繋がる。

 

 

ラバーの「シート部分しか」使わない「擦る・転がす」のドライブやツッツキとは

下の画像を参照してほしい。

いずれも左方向へ打球する「ドライブ」と「ツッツキ」のインパクト画像である。

ボールがラバーのシートにしか接触していない。

これはどのようにスイングしているか。

ズバリ、設定した「ラケット角度」と「スイング方向」が同一になっているということである。

       【ドライブ】

       【ツッツキ】

 

この結果、何が起こるか?

ラバーの表層でボールが滑り、相手コートまで飛ばない「スリップ」によるミス。

起きる現象で特徴的な事は、滑る事で感じ取れない「手応えの少ない打球感」である。

 

上手くできていない状況を、どのように改善したら良いか?

ズバリ、ラバーの「シート」だけでなく「スポンジ」まで使う!この一言に尽きる。

 

解決のカギは「ひきつれ現象」

下の画像を参照してほしい。

インパクトの瞬間にラバーに食い込んでラバーが潰れている。

ボールを打球する時、潰れたラバーが元の形状に戻る事を「ひきつれ現象」と言う。

実はいつも何気なくやっているフォアー打ちでもこの「ひきつれ現象」が起きている。

 

 

ドライブとカットの回転量と「ひきつれ現象」の関連性

「ひきつれ現象」が理解できたら、次に重要なポイント。

卓球愛好家なら一度は言葉にする、

「すごいドライブにスピンがかかってるからオーバーミスをする」

「すごいカットが切れてるからネットミスをする」

この2つは「ひきつれ現象」と密接に関係する。

回転量のイラストをメモリにしてある。

すごい回転のドライブとは「+3」

すごく切れてるカットとは「-3」

【回転量】

 

ボールが飛ぶ方向は「潰れたラバーの形状が元に戻る力の向き」

回転量のイメージができたら次は、インパクト時の現象について解説する。

下記のイラストは同一方向、同一スピードでボールがラバーに当たったとイラストである。

ボールの回転方向と回転量により、インパクト時にラバーが潰れる方向がそえぞれ異なる。

ここで重要なポイントはインパクト時に「潰れたラバーの形状が元に戻る力の向きが飛ぶ方向になる」ということ。

・すごいドライブだから上に飛んでしまう。

・すごいカットだから下に落ちる。

まさにこれらの現象は、打球時に起きる「ひきつれ現象」や、打球時の回転方向や回転量よる「潰れたラバーの形状が元に戻る力の向きが飛ぶ方向になる」という2つの要素が理解できているかこそ納得できる理論である。

【ひきつれ現象と飛ぶ方向】

 

ドライブやツッツキへの応用

ではどのようにしたら正しく「ひきつれ現象」が起きてドライブやツッツキが上手くできるような思考になるのか。

それは、「設定したラケット角度より水平方向に近い方へスイングをする」

下記イラストのラバーに注目してほしい。

水平方向に近い方へスイングすることによって、ラバーが潰れて正しく「ひきつれ現象」が起きている。

ラバーの表面だけで、回転をかけるという解釈に繋がりがちな「擦る」「転がす」と言った表現が、はたしてこの画像と結びつくだろうか。

 

【ドライブ】

【ツッツキ】

ここで例外をご紹介する。

設定したラケット角度とスイング方向が同一でも良い場合。

それはカウンタードライブである。

相手ボールのスピードが速ければ「ひきつれ現象」は起きるので問題ない。

現状で回転をかける時はラバーのシートだけで「擦る」「転がす」という誤解で、スリップのミスが起きている方は、ぜひ設定したラケット角度に対して、スイング方向を水平方向に近い方へスイングする事を試してほしい。

 

もう一段上のレベルへ

打球時にボールがラバーに食い込みラバーが潰れる現象が起きると、確実に変化するのは「打球感」をしっかり感じれる事である。

この「打球感」こそが、スリップさせてミスしてしまう現象と真逆の感覚としてまず体感してほしい。

それでも必ず「ドライブ」や「ツッツキ」でもオーバーミスやネットミスの現象は起きる。

その時に、

① ラケットの出発位置

② ラケット角度

③ スイング方向

④ スイングスピード

⑤ 打球タイミング

⑥ 握力

これらの要素について「修正」と「工夫」を重ねる事により、相手コートへ再現性の高い返球ができる自信を身に着けてほしい。

 

卓球とグリップの重要性

卓球指導歴が30年近くもなると、たくさんの卓球愛好家の握り方を見てきた。

大きく分けて3種類をご紹介します。

  ① フォアーハンドグリップ

 

 

  ② バックハンドグリップ

  ③ ニュートラルグリップ

 

 

過剰なフォアーハンドグリップとバックハンドグリップによって起きるデメリット

① フォアーハンドグリップ

・フォアーハンド打球時にスイング中、人差し指がラバー中央付近へ動いてしまいラケット角度が急激に変化する。

・バックハンド打球時で親指を曲げ過ぎている事で腕橈骨筋に力が入り、体の正面やバックミドルで前腕が痛くなりスイングがしにくい。

② バックハンドグリップ

・フォアーツッツキ時に、小柄な方ほどラケット角度が上を向きすぎてしまい、「ひきつれ現象」が正しく起きず、スリップミスがでやすい。

 

卓球愛好家の傾向

これらの握り方で卓球愛好家の方はどんなプレーをしているか?

① フォアーハンドグリップのままプレーする

② バックハンドグリップのままプレーする

③ フォアーハンドとバックハンドで①と②を握り替える

この3つに分類することができる。

 

グリップの悩みを解決するために

これらの握り方によるデメリットを解決するために思いついたのは補助具の開発でした。

ポイントは「親指」のサポート。

プロ選手などプレーが上手くできている握り方を参考に、親指が「どの方向」「どの角度」になっていればバランスが整うか。

開発はその1点に絞られました。試作を重ねる日々からようやく出来上がったサンプルを、岐阜県産業技術総合センターへ持ち込み支援を受け、無事に量産化への道のりを達成する事ができました。

【試作風景】

「サンプル品完成」

【岐阜県産業技術総合センター】

 

「Fit-Pro-G」の誕生

【右利き用】

【装着例】

効果や感想など

・グリップがブレずに握れるようになった

・ラケット角度が安定する

・安定感や安心感が増す

・握り替える事がなくなりプレーが安定するようになった

握り方に悩んでいる方、バランスの良い握り方でプレーしてみたい方、ぜひ一度「Fit-Pro-G」をお試し下さい。」

 

日本国特許取得と卓球王国掲載

日本国特許庁より世界初のアイデアとして、

特許第7450999号

として登録されました。

また月刊誌「卓球王国」の2024年8月号に「Fit-Pro-G」が掲載されています。

 

YouTube「シニア脱昭和卓球チャンネル」

令和7年10月より動画を配信しています。

シニア層の方を指導してきた経験を活かして、特に勘違いや思い込みから上達の妨げになっている、10項目から配信しています。

卓球の上達に伸び悩んでいる方の多くは、「気にしなくていいこと」「やらない方がいいこと」がとても多く、卓球が難しくなっている要素を取り除いていけば、自然と上達の道のりが見えてくることばかりです。

シニア層の方に限らず、若年層の方々も伸び悩んでいる方で、昭和卓球の上達を妨げる理論を正しいと信じている方もいます。

現代卓球を学ぶと、とてもシンプルで奥の深い要素と出会う事ができます。

「難しい」と言われる卓球から「奥が深い」と感じれる卓球へ。

卓球愛好家の皆様へ頭脳のアップデートとして参考になればと思い配信しています。

ぜひご覧になってください。

シニア脱昭和卓球チャンネルは、月刊誌「卓球王国」の2025年1月号に掲載されています。

 

【運営者情報】

Grip Meister 代表 柘植俊幸
https://tsuge-tts.com/

Fit-Pro-G 商品紹介
https://tsuge-tts.com/product/

Amazonストア
https://www.amazon.co.jp/b?node=26286483051&ie=UTF8&marketplaceID=A1VC38T7YXB528&me=A2A4K67DTBWZ2B

卓球王国掲載記事
https://world-tt.com/blog/news/archives/312996

シニア脱昭和卓球チャンネル
https://www.youtube.com/watch?v=KFbrPRS-bns

岐阜産業技術総合センター

https://www.gitec.rd.pref.gifu.lg.jp/abstract/access.php

TOPページへ戻る
ページの先頭へ